オンライン診療を組み合わせることで、院内での二次感染リスクを減らすことが可能に

オンライン診療 by Hospital Support導入の背景

オンライン診療を始めようと思われたきっかけを教えてください。

新型コロナウイルスの流行によって、有症状の患者さんの対面診察の制限が増加したこと。また、病院での二次感染を不安に思う患者さん・ご家族のお声が多かったことが大きいです。診療報酬の時限的措置によって、オンライン診療にきちんと点数がつくようになったので、そのタイミングでの導入を決めました。

オンライン診療システムの中でも、Hospital Supportを導入された理由を教えてください。

価格が比較的安価でセキュリティ的に安全性が保たれていることです。

どのような患者様に対してオンライン診療をお使いですか?

重症でなく緊急性が低い軽症のかぜ症状や発疹、ぜんそく、便秘、夜尿症、小児神経などの慢性疾患の患者さんをオンラインで診療しています。かぜや発疹の症状の患者さんが全体の7割~8割ほどで、残りの2割~3割は慢性疾患のアレルギーや夜尿症の患者さんです。小児科ですから幼児~中学生までを診察しますが、なかでも兄弟が多く子供たちを一緒に来院させることが難しいという理由で、幼児~小学校低学年のお子さんがいらっしゃるお母さん世代がオンライン診療を利用されることが多いです。

どのような患者様に対してオンライン診療をお使いですか?

オンライン診療を導入する上で不安要素はありましたでしょうか?

画面上から必要な患者さんの情報を得られるかどうか、少し不安に感じていました。

実際に利用されていかがでしょうか?

電話診察よりも確実な情報と、適切な対応が可能であると感じています。電話診察の場合、飛び込みの診察になるため、患者さんの待ち時間が長くなってしまうことが多く、病院・患者さん双方でとても不便だったと思います。なので、電話診療をされていた患者さんには予約ができるオンライン診療をおすすめしています。
病院側としても、業務の効率が上がったと感じています。特に、医療スタッフが負担に感じていた電話診療で毎回処方箋の送付先薬局を電話で確認していた作業がなくなり、薬局への処方箋の送信などが一連の操作で可能になったので、その部分で業務効率が向上しました。ビデオチャット中の画質やシステムに関しては、随時改善されているので安心して利用しています。

オンライン診療で来院の必要性を判断することで、不必要な二次感染を防ぐことができる

初診の患者様に対するオンライン診療について教えてください。

小児科では、顔色や呼吸の状態、機嫌などの視診での情報がかなり有用であるため、オンラインであってもある程度の症状であれば診療が可能です。口腔内の所見は画面越しに十分確認することができますし、呼吸の状態なども音でよくわかります。首や腹部の触診に関しては、親御さんに触ってもらうなどの協力を得ることで診察が可能です。まずはオンラインで患者さんの様子をみて、不明点や重症感のある場合は来院をお願いしています。オンライン診療の場合、ほとんど1回限りの診察の方が多いですが、症状が2週間くらい続いた場合などは来院される方が多いです。症状が続く場合にはこちらからも来院をおすすめしますし、下痢嘔吐などの場合は処置が必要な可能性があるため来院をお願いしています。来院が必要と判断した場合はビデオチャットの中で来院予約まで決めてしまいますので、スムーズです。

初診の患者様に対するオンライン診療について教えてください。

新型コロナの感染者数の変化はオンライン診療の患者数になにか影響を与えていますでしょうか?

あまり影響はないと思います。感染者数が減少していたとしても、来院されたくない患者さんは一定数いらっしゃいます。発熱の症状がなくてかぜの症状だけで病院に来たくない方、あるいは来るときに検査したくないという方がいらっしゃいます。また、慢性疾患の患者さんのオンライン診療の満足度がとても高く、一度利用された方はその後何度も利用されているので、数が減ってしまうということはないと思います。

あとがき

規模の大きい病院様だからこそ、様々な患者様が来院され、それだけ二次感染のリスクが高まってしまうという課題がありました。Hospital Supportによってその課題を解決し、病院様も患者様も安心して診療を行うことができるようになり、弊社としても嬉しく思います。今後も地域医療の要を担う三愛会総合病院様のお力となれるよう、サービス品質の向上に努めて参ります。