リアルな空間で通常の外来を、バーチャルな空間で新型コロナ発熱外来を。

オンライン診療 byHospital Support導入の背景

オンライン診療を導入していただくことになったきっかけを教えてください。

待合室が狭いので、オンラインで患者さんをさばいていこうと思ったのがきっかけです。今はオンライン診療の診療時間を変えてしまいましたが、導入当初は、対面診療の合間にもオンライン診療を行っていました。対面診療の合間にオンライン診療を入れることで、待合室の混雑を防ごうと考えていました。理想は、「待合室ガラガラだけど、診療はしている」みたいな。そういうことができたらいいかなとは思っていました。あとは、自由診療で対応するケースが多い診療科は、オンライン診療が向いていると思っています。特に婦人科は、ピル処方などの自由診療多いので、オンライン診療との相性が良いと思っています。内科などではコロナ禍に活用していた印象ですが、今年からオンライン診療の制度も恒久的なものに変わりましたし、婦人科では、コロナ2019関係なく活用できるシーンが多いと感じています。

オンライン診療をどのようにお使いですか?

外来での診療が終わった後、夜の時間帯にオンライン診療を行っています。学校などがあり、夜しかクリニックに行けない方や、仕事終わった後に診療を受けたい方などもいらっしゃいますよね。そうした10代~50代の学生さんや、働いている世代の方向けにオンライン診療を行っています。時には、子どもがいるから出かけられないという方が受診されてくることもあります。医療機関が空いていない、夜の時間にオンライン診療をやってくれるとありがたい、というお声を聞くこともあります。だから、社会的ニーズもあると思っています。

オンライン診療に対応しているからという理由で受診されてくる患者さんはいますか?

月経移動はありますね。これって居住地関係ないので、とてもオンライン診療に向いていると思っています。オンライン服薬指導に対応している薬局を探して、薬を送ってくださいという方もいらっしゃいます。

先生は、大学病院や離島での遠隔医療の経験があるとお伺いしておりましたが、その時のシステムと比べてHOSPITAL SUPPORTの機能はいかがでしょうか?

その時の遠隔医療は、あくまで診療のことだけを考えて行っていましたので、医療上の機能面以外は考慮したことがありませんでした。ですので、比べることは難しいですが、機能としては、単に画面を通じて診療をするだけという医療上の機能だけで、診察代の請求などはしていませんでした。しかし、今はオンライン診療後に診察代の請求までしなければなりません。そこで、テレビ診療だけするシステムであれば不便ですよね、診察代の請求どうするの?となります。電話診療であっても、診療代を先に徴収しておくなどしておかないと、未収が発生するリスクなどがあり、難しいです。その点、HOSPITAL SUPPORTでは、診察代のクレジットカード決済までできます。あとは、電子カルテと連携していること。これは大きいですね。患者さんが予約を入れられたら、そのまま予約情報がカルテに入ってくるという部分は非常に良いです。

他社にもオンライン診療サービスがある中で、ホスピタルサポートを選んだ理由を教えてください。

電子カルテも弊社の子会社ACS社のHOSPITACをご利用いただいていますが、電子カルテの導入のきっかけについても教えてください。

婦人科に特化している電子カルテを探していました。何社か提案を聞いて、最後、一番婦人科で多く使われているカルテと、HOSPITACが選択肢に残りました。価格面などもありますが、HOSPITACを選んだ一番の理由は、現状のHOSPITACに、僕らからアイデアを出させてもらい、追加で必要な機能を実現させていきましょうというお話をさせていただけたことです。これから婦人科の分野の開拓をしていきたいというACS社の意向と、これからHOSPITACが変わっていくという未来像に期待が持てたので、HOSPITACに決めました。

婦人科に特化した機能のうち、特に便利な機能はありますか?

妊婦さんの予定日や、今日が何週目という週数、患者さんが何回目のお産などという情報を一目でわかるように表示していただきました。診察を行う上でとても大事な情報なので、これを1画面の中に組み込んでもらったのは画期的でした。婦人科に特化した電子カルテについているのは当たり前ですが、費用が高額になります。特化していない電子カルテに入れていただいたことが。すごいことだと思っています。それから、予定日計算をしてくれる計算式も機能に組み込んでくれました。これは例えば、妊娠初期に超音波で赤ちゃんの大きさを測り、予定日の微調整をするんですが、超音波で調整すると、それが反映されるようになっています。あとは、妊婦さんの身長と体重を入れると、BMIを自動計算してくれたり、妊娠前からの体重増加を表示してくれたりと、妊婦さんの体重管理のための機能を多数追加してくれました。他にも、婦人科独自のものだと、最終月経日計算ですね。超音波等の検査をしても、子宮と卵巣の見え方などは、結構変わるので、「今日が何日目か」という情報は重要な場合があります。月をまたいでしまうと、診療を行いながら頭の中で計算するのが結構大変でした。それを計算して、表示していただいたことは大変画期的だと思います。また、エコー画像をそのまま取り込みができる機能もすごいと思います。一見すると当たり前なんですが、他の電子カルテにはないです。何かに変換をして、そこから手動で持ってきて張り付ける必要があるんですが、その作業がとても面倒なんですね。一回一回持ってくるだけで時間がかかります。それにソフトも高いです。確かに、電子カルテに直接入るのもあるけど、特殊なシステムだから、その電子カルテを採用するだけで高いです。そういう機能が無い医療機関がどうしているかというと、紙で印刷してスキャンして取り込んでいるんですね。とても面倒です。面倒なことをするか、もしくはお金かける必要があるんですが、特化型の電子カルテではない価格帯で実現していただけたことに感動しました。

あとがき

時間という障壁よって、受診することが難しい患者様のためにオンライン診療を活用されていました。そんな患者様のニーズに応え続ける計良先生に、お力添えができるよう、今後もサービス向上に努めて参ります。